Tetsuo Shinzaki

金や銀といった、時代や価値観が変わっても揺るがない素材を用い、その存在そのものが内包する「価値」を、造形として可視化する貴金属工芸作家。

新崎は、貴金属を単なる装飾や資産としてではなく、時間・記憶・人の想いを宿す物質として捉えている。
まだ役割を終えていない素材、
あるいは価値が見過ごされ、眠ったままの素材に向き合い、そこに新たな意味と形を与えることを制作の核としている。

Philosophy

金や銀の持つ重量感、輝き、経年変化。
それらを損なうことなく、むしろ際立たせることで、素材が本来備えている価値を引き出し、
さらに別の次元へと高める造形を志向する。

これまで、貴金属ブランド HELMS においてチョコレート型インゴットのデザインを手がけるほか、芦屋銀馬車オリジナルインゴット など、「価値の象徴」であるインゴットを、
彫刻的・工芸的表現へと昇華させた作品を発表してきた。

金や銀の持つ重量感、輝き、経年変化。
それらを損なうことなく、むしろ際立たせることで、素材が本来備えている価値を引き出し、さらに別の次元へと高める造形を志向する。

Now & Beyond

新崎は常に、金・銀を用いたオブジェ作品の制作も継続的に行い、素材の価値と造形の関係性を問い続けている。

貴金属の加工および売買を行う株式会社SRCの代表として、長年にわたり金・銀という素材そのものと向き合ってきた経験は、制作の根幹を成している。市場価値、物質的特性、歴史的背景――それらを知り尽くしたマイスターとしての視点と、工芸作家としての造形思考を往還しながら、作品は形づくられる。

現在は、2026年発表予定の新シリーズに取り組んでおり、貴金属という普遍的な素材を通して、「価値とは何か」という問いそのものを形にする試みを続けている。

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